こんにちは、タクです!
「オーストラリアの今の経済の状況や動向がどうなっているのか知りたい!」
「オーストラリアの経済って日本の経済と比較すると、どんな感じなんだろう?」
この記事を開いてくれたあなたはこんな興味・疑問を持っていたのではないでしょうか?
そこで!今回はオーストラリアで交換留学中であり経済学部生の私が、簡単に経済を解説します!
この記事は前編です。内容は
- GDP
- 経済成長率
- 為替レートの動き
これらを比較してオーストラリアと日本の経済の概要を捉えていきたいと思います。
後編では、人口統計や産業構造、労働市場について分析し、最後に自分の考えを記すつもりです。
前半の結論から言うと
日本の方が経済大国だが、オーストラリアの方がここ30年堅実に成長し、豊かになってきている
両国を分析してこう思いました。
この記事を読めば日本とオーストラリアの経済事情がおおざっぱにつかめるはずです!
それでは本編に参りましょう!
GDP
GDPとは国内総生産の略です。
ある国が一定期間内に国内で生産した最終財とサービスの市場価値の合計を指します。
そのため、ある国の経済規模を知るのにとても分かりやすい指標となっているのです。
ここでは世界GDPランキングと、1人当たりGDPの2つの項目を比較していきます!
世界GDPランキング
このランキングといえば最近(2024年2月くらい)日本がドイツに抜かれ4位に転落したことが大きなニュースとなりましたね。
さて、2024年のランキング(IMF)は
- 日本…4位、4,286,187百万US$
- オーストラリア…14位、1,685,665百万$
このようになっていました。
どちらも非常に高い順位ですが、日本のGDPはオーストラリアの約2.5倍あるということですね!
1人当たりGDP
これはGDPを人口で割って求められる数値で、その国の平均的な豊かさを知ることができます。
これもIMFの今年のランキングによると
- 日本…37位、34,555$(=約340万円)
- オーストラリア…12位、62,596ドル(約620万円)
このような結果でした。
やはり目立つのは日本のGDPランキングとの落差。1人当たりGDPとなると37位に転落しています。
オーストラリアとの差は約2倍、平均的な豊かさはオーストラリアが遥かに上回っているようです。
経済成長率
IMFが出している実質GDPに基づいた経済成長の指標のグラフを見ていきます。
実質GDPとは、物価変動の影響を除外しているので、より正確に経済の成長具合が分かります。
日本とオーストラリアがどのような経済成長をしてきたか見ていきましょう。
まずは日本のグラフです。
このグラフを見ると
- バブル崩壊前(1980年代)は高い経済成長率を保っていた
- バブル崩壊後は-2%~3%の範囲で停滞
- その後も停滞気味。リーマンショック(2009)・東日本大震災(2011)・コロナ(2020)で大きく下落
このようなことが読み取れます。
次にオーストラリアのグラフです。
このグラフを見ると
- 1990年までは激しく乱高下
- しかし1990年代前半から成長率は安定して2%以上
- コロナ(2020)で大きく下落
このように読み取れます。
さて、両者を比較すると
オーストラリアがこの30年ほど安定して高い経済成長率を見せていた
こう結論付けられます。この30年経済成長率がマイナスにほとんどならなかったのは驚きです。
日豪為替レート
最後は為替を見てみましょう。
簡単に為替の説明をしますね。
(ここで書いているAUDとはオーストラリアドルのことです。)
例えば1AUD=80円が、1AUD=100円になった時、これは「円安」になります。
なぜなら、1AUDを手に入れるために80円必要だったのが100円も必要になった、つまり円の価値が「安くなった」からです。
日本は最近円安に苦しんでいます。
簡単に言えば、日本円の価値が外国のお金に比べてどんどん落ちてしまっているということです。
さて、それではAUDとJPYのレートのここ数年の推移を見てみましょう。
これは1AUDが何円かを表しています。
2021年1月は1AUD=80円でしたが、2024年1月は1AUD=97円になっている、つまり円安です。
数字を大きくすると分かりやすいでしょう。例えば、50000AUDの車を買うとしましょう。
その車は日本円で
- 2021年1月…400万円
- 2024年1月…485万円
今は3年前より85万円も多く払わなければならないほど、円の価値が落ちているということです。
逆に外国人は日本の商品を以前より安く買えるのでみんな日本に観光しに来るんですね。
ちなみに私は今バイトでAUDを稼いでいるので、円安大歓迎です笑
この円安が、多くの日本人が出稼ぎ目的でオーストラリアにワーホリに来る理由の1つでもあります。
以上、日豪の為替についてでした。
まとめ
今回はオーストラリアと日本の経済事情についてまとめました。
前編として、GDP、経済成長率、為替レートなどを見ながら分析してきました。
要点をまとめると
- GDP…日本>オーストラリア。つまり、経済規模は日本の方が大きい
- 1人当たりGDP…日本<オーストラリア。つまり、平均的な生活はオーストラリアの方が豊か
- 経済成長率…ここ30年オーストラリアの方が安定して経済成長
- 日豪為替レート…円安が進んでいる
このようになります。
やはり日本経済はもう少し頑張りたいところですね…。
ただ、後編の記事では最後に「日本経済をまずは誇りに思いたい」という私の考えを書いていきます。
【2024】オーストラリア経済の分析|結論:日本経済はすごい!?
ぜひ読んでみてくださいね!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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